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[ネパール]路上劇を通じた啓発活動

「ハンセン病は天罰である」「ハンセン病は簡単にうつる怖い病気である」といった誤った認識や、それに基づく偏見・差別が、ネパールの社会においてもいまだ根強く残っています。そのため、病気を理由として離縁された、故郷を追い出されたといったケースは多々あります。また、病気の疑いがあっても、そうした差別を恐れて言い出せず、診療を受けに行かないといった現実もあります。

正しい情報を伝え、偏見・差別をなくしていく、そして人々がハンセン病を隠すことなく、病気の早期発見・治療ができる環境を作る、そうした取り組みの一環として、路上劇を通じた啓発活動が行われています。

路上劇は村の道端などで行われ、毎回200人近くの観衆が集まります。啓発メッセージを盛り込んだ劇は、役者によるコミカルな演技も交えて上演され、時に大爆笑も起こり、観衆を引きつけます。「皮膚に斑紋を見つけたら近くの保健所で見てもらいましょう」「ハンセン病は治る病気です。薬は無料です。」「早期に病気が発見、治療されたら、障がいも残しません」といったメッセージが、演劇を通じて地方のコミュニティーに幅広く伝えられています。

期間1998年度~
対象地域中部ジャナクプル県
協力先 NLT(Nepal Leprosy Trust:ネパール・ハンセン病トラスト)