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[バングラデシュ]回復者の包括的自立支援

バングラデシュ北西部にあるディナジプール県では、ハンセン病に対する偏見・差別が極めて厳しい状態にあります。ハンセン病回復者は、セルフケアの知識ももたないために、障がいは悪化する一方で、そうした障がいがさらに差別を助長しています。障がいと差別の連鎖の中で、回復者は極度の貧困に陥っています。

TLM バングラデシュ支部は、こうした悪循環を断ち切るために、グループベースでの包括的自立支援を計画しました。まず、回復者だけでなく、その他の障がい者を含む自助グループを形成し、支援の単位を、同グループとすることで、コミュニティの理解を促します。そして、各グループのリーダーに、人権やビジネスなどの各種トレーニングを実施し、回復者自身のイニシアティブでグループごとに少額融資や奨学金の運営などができるように支援しています。

こうした、回復者自らのリーダーシップによる、コミュニティの人々をも巻き込んだ形でのグループベース支援は、回復者の社会的・経済的自立が、将来にも続くものとなるようにデザインされたもので、大きな期待が寄せられています。

期間2010年~
対象地域ディナジプール県
協力先 TLM(The Leprosy Mission:英国ハンセン病ミッション)バングラデシュ支部