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[ネパール]井戸ポンプの設置

インド国境と隣接するネパールのタライ地域にあるジャナクプール県では、ハンセン病に対する偏見・差別が厳しく、ハンセン病回復者とその家族は、コミュニティの中に公共の井戸ポンプがあっても、地域住民と一緒に使うことができません。

そこでNLTは、回復者家族の敷地に、井戸ポンプを設置する支援を実施しています。まず、回復者の家族に、井戸は近くに住むコミュニティの人たちも使用できる共有のものであることを了解してもらいます。設置が決定してから、工事が完了するまでに、ここに幾度も通う中で、近くに住む人たちにも、自然な対話を通してハンセン病についての正しい知識を学んでもらいます。

回復者の家族の近くで暮らすハンセン病について正しく理解した人たちは、これまで通っていた遠くにある共有の井戸ではなく、近く便利な井戸に水を汲みに来るようになっています。日常生活に密接に関係した安全な水へのアクセスを通し、ハンセン病についての啓発、偏見や差別の軽減も可能となりました。

この支援は、篤志家の方々からのご寄付により、実施することができました。

期間2009年~
対象地域ジャナクプール県
協力先 NLT(Nepal Leprosy Trust:ネパール・ハンセン病トラスト)