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コロンビア ハンセン病の歴史

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コロンビアで最初のハンセン病特別病院であるサン・ラザロ病院ができたのは1608年のことです。場所はカルタヘナ。1790年に、南米初のハンセン病療養所であるカニョ・デル・オロが同じくカルタヘナにできるとサン・ラザロ病院に入院していた人たちは、カニョ・デル・オロに移されました。カルタヘナはカリブ海沿岸に位置するボリーバル県の首府であり、コロンビアで最も観光客の多い観光都市でした。観光都市にハンセン病療養所があるのはいかがなものか、と考えた政府はカニョ・デル・オロを閉鎖することにしました。時は1950年。
1790年にはサン・ラザロからカニョ・デル・オロへ、そして1950年にはカニョ・デル・オロから現在も残るコロンビアの療養所であるコントラタシオンとアグア・デ・ディオスへと入所者は移送されました。カニョ・デル・オロは閉鎖直後、「汚染」を避けるために、爆撃されました。現在でも旧療養所には、爆撃され、崩れ落ちた建物の残骸が放置されたままです。
カニョ・デル・オロからアグア・デ・ディオスに移り住んだ人たちはすでに亡くなったそうですが、その子孫から話を聞いたものがいくつか残されているそうです。ここコロンビアには、胸のざわめくような記録や記憶が多く残されています。が、多くは外に開かれていません。これをどうやって外の世界からアクセスできるようにするのか、大きなチャレンジです。