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フィリピン クリオン島の復興活動状況

フィリピンを襲った巨大台風から約1ヶ月が経ちました。クリオン島では依然困難な状況が続いています。
通信環境があまり良くないため、思うようにクリオンとの連絡が取れないのですが、クナナン先生の尽力のおかげで、現地の状況を知ることが出来ています。非常に弱い電波を拾うため、比較的通信量の少ない夜間に、なるべく高い場所に登って、手作りの電波増強器を使いメールの送受信を行ってくれています。

手作りの電波増強器

今日は嬉しいお知らせがクリオンから届きました。支援物資が10日に一度のマニラからの船にのったクリオンに届き、ボランティアの手によって配布用にパックされ、2013年12月8日、病院のロビーにて計1310家族の手に配られました。
パックには、お米、麺、砂糖、ミルク、コーヒー、イワシ、水、パン、ビスケット、毛布が入っていて、あらかじめ被災者のリストを作り、クーポンを配布していたので、当日は混乱もなくスムースな配布が行われました。
勿論、当日、遠方から支援物資を受け取りに来た被災者もありましたが、そちらもソーシャルワーカーが対応し、物資を渡すことができました。

支援物資配布の様子

物資配布の様子を知らせてくれたレポートにあったクナナン先生の言葉です。
“we have nothing before the typhoon, now we have less than nothing after the typhoon, we are homeless, roofless but not hopeless, thanks to the Sasakawa foundation”
~台風に合う前から何もなかったけれど、台風が来て何もない以下になってしまった。家もなく、屋根もない。でも笹川記念保健協力財団のおかけで我々には希望がある~
支援して下さる方々のおかげで、クリオンの人々にとっての「希望」となることが出来ました。皆様に深く感謝申し上げます。
引き続き、2013年12月10日には小型の舟をチャーターしてクリオンの小さな島々の海岸部に物資を届け、同時に巡回診療を行う予定です。今後、クナナン先生は家屋修繕物資の配布の手配に移ります。