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WHOハンセン病制圧大使、アフリカの最高峰で「ハンセン病を忘れないで」のバナー

笹川陽平WHO(世界保健機関)ハンセン病制圧大使/日本財団会長は、2024年2月12日にアフリカの最高峰キリマンジャロ(5,895m)登頂に成功、「Don’t Forget Leprosy(ハンセン病を忘れないで)」のバナーを掲げました。

本活動は、笹川ハンセン病イニシアチブ(WHOハンセン病制圧大使、日本財団、笹川保健財団によるハンセン病のない世界実現のためのアライアンス)が2021年に開始した、「Don’t Forget Leprosy(ハンセン病を忘れないで)キャンペーン」の一環として行われました。キリマンジャロ登頂直前の1月31日にも、同キャンペーンの一環として、WHO本部でテドロスWHO事務局長とともにハンセン病への差別撤廃を訴えるグローバル・アピール2024を開催しました。

ハンセン病は治療薬の開発により「治る病気」となりましたが、コロナ禍の影響で治療薬の配布や患者の発見が遅れる等の問題が生じました。さらに、アフリカでは未だ多くの隠れた患者がおり、ハンセン病患者・回復者とその家族は深刻なスティグマや差別に苦しんでいます。このような状況を改善し、世界的なハンセン病対策をさらに進めると同時に、アフリカ諸国に向けてハンセン病ゼロの実現を訴えるために、アフリカ最高峰のキリマンジャロからハンセン病問題に対する関心を高めるため、「Don’t Forget Leprosy(ハンセン病を忘れないで)」のバナーを掲げることにしました。

登頂成功について笹川大使は「世界中でハンセン病制圧のため活動している関係者みなさんの奮起を期待して登頂しました。これを機会にハンセン病活動が一層活発になるよう願っています」と語っています。