JP / EN

News 新着情報

アフリカのハンセン病当事者団体の組織運営力強化へ—セネガルでワークショップを開催

笹川ハンセン病イニシアチブは、アフリカにおけるハンセン病制圧の取り組みを強化するため、当事者団体の組織運営能力向上を目的としたワークショップを開催しました。ワークショップは、2025年3月8日から11日にかけて セネガルのダカールで実施され、ナイジェリア、セネガル、シエラレオネ、タンザニアの4カ国の当事者団体から7名 の代表者が参加しました。

参加者の団体はいずれも、草の根レベルで意義深い活動を展開している一方、組織運営の経験や知識の不足が課題となっていました。こうした課題に対応するため、ワークショップでは、組織運営能力の強化を図るとともに、より効果的な組織運営を目指し、最終日には具体的なプロジェクト提案の策定を目標としました。

4日間にわたり、参加者は組織の特徴の明確化、経営戦略の強化、SWOT分析など、体系的な能力強化プログラムに取り組みました。特に、団体の強みや課題を把握し、それに基づいた戦略と活動計画を立案するクロスSWOT分析では、多くの参加者が作業の手を止め、熟考する姿が見られました。ワークショップは分析、戦略検討、活動計画の立案、プロジェクト提案作成といった段階を踏んだ構成となっており、日を追うごとに参加者の知識が深まり、自信をつけていく様子が伺えました。

ワークショップは、参加団体の組織発展に向けた重要な第一歩となります。今後、4つの団体はイニシアチブの財政的支援を受けながら、策定したプログラムを実施していきます。今回得た知識が団体内で共有され、今後の組織運営に活かされることを期待しています。

1日目:アフリカを含む当事者団体が直面する課題について議論し、組織の効果性を向上させるための優れたガバナンスとリーダーシップの実践事例を学びました

2日目:各団体の現状を把握するため、参加者はSWOT分析とステークホルダーマッピングを実施しました

3日目:組織の課題を明確にし、戦略を策定した上で、組織運営の強化を目的としたアクションプランの作成にグループで取り組みました

4日目:プロジェクト提案書の作成方法を学び、それぞれの提案書を作成した後、フィードバックを受けて改善に取り組みました

4日間のワークショップを終え、参加した当事者団体メンバーとイニシアチブスタッフ