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支援の輪が広がる コロンビアでハンセン病当事者主導のファンドレイジングが成功

笹川ハンセン病イニシアチブとコロンビアのハンセン病当事者団体FELEHANSEN(フェレハンセン)は、2026年5月5日、コロンビア西部のカリ市で募金・啓発イベントを共同開催しました。「Contigo, Nadie queda atrás(あなたと共に、誰一人取り残さない)」をテーマに開催されたこのイベントには、ハンセン病当事者約30名を含む地域住民や医療関係者など約130名が参加し、ハンセン病への理解促進と支援の輪を広げました。

また、2025年ミス・スプラナショナルのブラジル代表エドゥアルダ・ブラウム氏と、コロンビア代表のダニエラ・ロルダン氏も参加。華やかな存在感でイベントを盛り上げるとともに、誰もが尊重される包摂的な社会の実現に向けたメッセージを発信しました。

今回のイベントでは、入場料(1人約1,400円)、個人からの寄付、オリジナルグッズの販売などを通じて、目標額を上回る1,000万コロンビア・ペソ(約50万円)の資金を集めることに成功しました。集まった資金は、フェレハンセンがコロンビア各地で進めるハンセン病当事者への地域支援活動やアドボカシー活動の強化に活用されます。

イベントは、フェレハンセンのメンバーであるユラニ・グラナダ氏によるライフストーリーの共有から始まりました。ハンセン病当事者として経験した偏見や差別、そしてそれらを乗り越えてきた歩みが語られ、参加者に深い感銘を与えました。続いて行われたパネルディスカッションには、地域保健当局、病院、大学、宗教の関係者、ミス・スプラナショナルの両代表、笹川ハンセン病イニシアチブの代表が登壇。ハンセン病に対する理解を深め、偏見や差別のない社会を実現するための取り組みについて意見を交わしました。

イベントのハイライトとなったのは、「Desfile Sin Etiquetas(ラベルのないファッションショー)」です。ハンセン病当事者、ミス・スプラナショナル、地域住民らが共にランウェイを歩き、尊厳、自信、そしてインクルージョンのメッセージを発信しました。会場は大きな盛り上がりを見せ、「病気や社会的なレッテルによって人が定義されるべきではない」という力強いメッセージが共有されました。

今回のイベントは、フェレハンセンのリーダーシップと組織運営能力を示す機会ともなりました。多様な関係者を巻き込みながら資金調達目標を上回る成果を達成したことで、ハンセン病当事者自身が持続可能な地域活動を主導し、多分野との連携を築くことができることを実証しました。

イベントの企画・運営には、笹川ハンセン病イニシアチブ・ヤングスカラー・プログラムのスカラーであるマイラ・アレハンドラ・ムリージョ・コルテス氏が中心的な役割を果たしました。フェレハンセン会長のルクレシア・バスケス・アセベド氏は、「このような地域主導の取り組みがコロンビア国内だけでなく、他の国々にも広がっていくことを期待しています」と語りました。

当事者主導の啓発活動にミス・スプラナショナルの参加とファッションショーを組み合わせた今回の取り組みは、啓発活動とファンドレイジングを効果的に融合させた革新的なモデルとなりました。地域住民の参加を促し、多様な層へのアプローチや当事者団体への支援拡大につながる可能性を示しています。

パネルディスカッション
イベントパンフレット
ライフストーリーを語るFELEHANSENのユラニ・グラナダ氏
ファッションショー
笹川ハンセン病イニシアチブ ヤングスカラープログラム奨学生のマイラ・アレハンドラ・ムリージョ・コルテス氏(左から2人目)