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学び、つながり、起業する。「日本財団在宅看護センター」起業家育成研修 実習報告会を開催しました。

笹川保健財団では地域保健の現場で力を発揮できる看護師の人材育成として「日本財団在宅看護センター起業家育成研修」を行っています。この研修は、看護師が在宅看護センター(訪問看護ステーション)を起業し、管理者として事業を継続的に運営していくために必要な覚悟、知識、ノウハウを、「講義」「実習」「事業計画作成・発表」を通じて8ヵ月間かけて主体的に身に付けていくプログラムです。この6月より、11期生となる9名が研修に参加しています。

6月から7月の講義に続き、8月、9月の2か月間は「実習」期間です。全国で在宅看護センターや看護小規模多機能型居宅介護事業所を運営する研修修了生のもとで実習を行います。個々の経験、起業予定地の地域性、希望等に合わせ、在宅看護の実務や、経営に必要な人事・経理の実務など、起業に必要なノウハウを先輩経営者から直接に学ぶことができます。

10月1日に開催した報告会では、全国各地で実習を終えた受講生たちが、それぞれの実習先で得た学びを共有しました。組織づくりや人材育成、財務管理といった在宅看護センターのマネジメントだけでなく、地域の中でどのように根を張り、活動を広げてきたのか。また、自分たちは何のために在宅看護センターを経営しているのか。受講生たちは、それぞれに異なる先輩方の経営の在り方に触れ、多くの学びと刺激を得たようです。各自の報告は内容もスタイルもさまざまでしたが、共通していたのは、これまでの努力と試行錯誤の結晶を惜しみなく共有してくださった先輩方への感謝でした。

また、ある受講生は「これまで開業を目指してきたが、実習を通じて開業の先を考えられるようになった」と述べました。開業はゴールではなく、その先にある地域への貢献や事業の継続・発展こそが重要であること。実際に経営を続ける先輩方の姿に触れたことで、起業に対する視野が広がったことがうかがえました。

「日本財団在宅看護センター」起業家育成研修の特徴のひとつは、全国に広がる修了生のネットワークです。孤独になりがちな起業・経営も、相談できる先輩や同期とのつながりを通じて、支えあいながら成長していくことができます。学び、つながり、起業する。その意義を実感した報告会となりました。

研修が始まる前には、「在宅看護の経験がなく、起業に不安を感じている」と話していた受講生たち。前期講義と実習を経て、起業へのビジョンもより明確になり、表情も変わってきたように思います。10月から始まる後期講義では、引き続き幅広い分野での学びを深めつつ、事業計画の作成や在宅での医療機器を使ったケアの実習など、実践的な授業も増えていきます。来年1月の事業計画発表会へ向け、それぞれが研鑽を重ね、起業に向けた準備を進めていきます。