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エチオピアでの「世界ハンセン病の日」啓発イベント

エチオピアでの「世界ハンセン病の日」啓発イベント

毎年1月の最終日曜日は、「世界ハンセン病の日」です。これは1954年、フランスの社会運動家であるラウル・フォレロー(1903-1977)の提唱によって始まったもので、今もなお世界各地でこの日を記念したハンセン病の啓発活動が行われています。

今回は2011年1月に行われたエチオピアでの記念啓発イベントの様子をご紹介します。
この活動は、全エチオピアハンセン病回復者協会(ENAPAL:The Ethiopian National Association of Persons Affected by Leprosy)が当財団とドイツ救ハンセン病協会等の支援で実施したもので、本年で12回目にあたります。ENAPALは1996年に設立された回復者組織で、「世界ハンセン病の日」記念イベント等の啓発活動のほか、奨学金や回復者らのキャパシティ・ビルディング、社会経済自立支援(小規模ビジネス支援)等のプロジェクトを実施しています。

今年の「世界ハンセン病の日」イベントは、ハンセン病についての正しい知識の普及と、患者・回復者の方々の人権回復・平等に向けた理解促進を目的として、中南部に位置するオロミア州ジンマ市で3日間開催されました。通信会社の協賛を得て20万人の携帯電話にハンセン病のスティグマ(社会的烙印)撲滅を呼びかけるメッセージを送付したほか、パネルディスカッション、自転車レース、5000メートル走などの催しを開催し、3000人を超える人々が参加し大盛況のうちに終了しました。

イベントの様子は地元や全国のテレビ、ラジオを通して広く周知され、多くの人に、ハンセン病に関する正しい知識を楽しみながら知ってもらうことができました。