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エチオピアで「世界ハンセン病の日」の記念イベントが開催されました

2010年の1年間で世界各国で新たにハンセン病と診断された人の数は23万人弱。そのうち、4,500人弱がエチオピアの人です。

エチオピアでは厳しい偏見や差別をおそれて、早期に診断を受けに来ない人も多くあり、そのために後遺障がいが残る人も少なくありません。

1996年に誕生したエチオピア全国回復者協会(ENAPAL)は、ハンセン病の正しい情報を広め、理解を求めるための活動を行っています。現在では63の支部と1万5千人を超える会員を持つENAPALは、2000年より「世界ハンセン病の日」に記念イベントを行っています。

今年はエチオピア東部の都市ディレ・ダワで国レベルのイベントが開催されました。今年は「回復者にハンセン病の適切で早期治療と、社会的なリハビリを」というテーマのもと、2012年1月29日に大規模なイベントを行いました。

ラジオやテレビでのハンセン病に関する番組の放送、啓発ドラマの放送、パネルディスカッション、メッセージを掲げてのラリー、車いすや自転車でのレースなど、労働社会省、ディレ・ダワ保健局をはじめ、笹川記念保健協力財団をはじめ、さまざまなNGOが協力をして、多くの人が参加したイベントとなりました。

ディレ・ダワでの国レベルのイベントのほかに、各州ではそれぞれが州政府などと協力をして、各自のイベントを行いました。

楽しみながら、ハンセン病に関心を持ってもらう素晴らしいイベントになりました。

http://www.enapal.org/