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36号 大使メッセージ:グローバル・アピール2009―宗教指導者のメッセージ

世界ハンセン病デーに合わせて、1月26日にロンドンのウェストミンスター寺院内のチャーチハウスにて、ハンセン病患者・回復者への差別をなくすための第4回グローバル・アピール発表式典が開催された。

このアピールの目的は、ハンセン病についての正しい理解を広め、ハンセン病患者・回復者、そしてその家族さえをも苦しめる社会的スティグマや差別を撤廃することである。2006年の第1回アピール以来、様々な個人及び団体のご支援をいただいたことに対して、改めて感謝を申し上げたい。

第4回目にあたる今回のアピールには、キリスト教諸派、イスラム教、ユダヤ教、仏教、ヒンズー教など世界の宗教を代表する指導者たち17名が賛同してくださった。ハンセン病回復者の代表としてガーナのコフィ・ニャルコ氏、インドネシアのファリダ氏がアピールを朗読した。ステージには、本アピールに賛同し署名いただいた各宗派を代表する宗教者が多数登壇され、支援のメッセージを発表してくださった。そして、全員で手を取り合ってハンセン病に伴うスティグマや差別を撤廃することを誓ったのである。

ハンセン病についての誤った考えを正し、共通の理解を人々に持ってもらうために、宗教は大きな役割を果たすことができる。宗教指導者たちが、ハンセン病はたたりや天罰であるといった誤った考えを否定し、ハンセン病患者・回復者、及びその家族の人権を守ることを表明してくださったことは、私にとって大きな喜びである。

彼ら指導者の発するメッセージは、地球上の何千万人もの信者たちに届き、彼らを通じて、より広く社会に伝わると信じている。人々がハンセン病の問題を認識し、関心を持つことで、私たちは世界からハンセン病をなくし、長く続いてきた差別を撤廃するという目標に近づくことができる。グローバル・アピールに述べられているように、「社会的な治癒」を一層進めていこうではないか。

WHOハンセン病制圧大使  笹川 陽平

36号PDF

Message:Faith Leaders Speak Out(グローバル・アピール2009―宗教指導者のメッセージ)

GLOBAL APPEAL 2009 : Global Appeal Returns to UK

GLOBAL APPEAL 2009 : ‘Honored to Be Part of the Struggle’

REPORT: Getting to Grips with Discrimination

HUMAN STORY: Pain and Progress

AMBASSADOR’S JOURNAL: Signs of Progress in Nepal

NEWS: Countries Mark World Leprosy Day

FROM THE EDITORS: A 21ST CENTURY ‘MIRACLE’