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15号 大使メッセージ:われわれはあきらめない

近年、制圧の活動は大きく前進しました。しかし、われわれは、2005年末までに制圧が達成できない国がいくつかあるということを覚悟しなければなりません。貧困、武力紛争、社会的スティグマなど数多の障害により、公衆衛生上のハンセン病の制圧への道のりは平坦ではありませんでした。

しかし、私は、この制圧の遅れに失望はしていますが、くじけてはいません。これはつかの間の後退(挫折)でしかありません。結核、マラリア、HIV/エイズなどの重荷を背負っているにもかかわらず、蔓延国が皆、ハンセン病を公衆衛生上の問題として高く位置づけていることに心を強くしています。最近のジュネーブでの保健大臣たちとの会談で、私は彼らのコミットメントを確認し、彼らの国への訪問を通じて、現場での努力をつぶさに見てきました。

まだ制圧を達成できない国々は、今までの成果を基礎にさらに進んで行くことを決意しています。われわれは、彼らが、最終的にこの重要な道標(マイルストーン)を通過するよう勢い(モメンタム)を維持するために助力をしなければなりません。

私は、今年前半にブラジル1回、アフリカ2回、インドを3回訪問し、各国の人々と肩を組んで制圧活動に参加してきました。未制圧国の中で世界最大の患者数をもつインドは、かつては夢であった制圧に成功するでしょう。インドの中央および州政府、WHO、メディア、そしてNGOのたゆまぬ努力は大いなる賞賛に値します。

その他の未制圧国もまた、すばらしい成果を示してきました。5年前の状態を考えると、これは大きな進歩です。

制圧には、大きな努力を要します。しかし、既に制圧を達成した国々が示してきたように、この努力が維持されることが本当の結果を生みます。私は今まで以上に、残る蔓延国の、政府、メディア、前線のヘルスワーカーたちと共に、彼らの働きを前進させてゆくことに全力を注ぐ決意です。

制圧の活動は、以前にはなかったほどに焦点が定まったものとなっています。しかし、これは、中間の目標であり、だからこそ、未制圧国ができるだけ早い時期に達成することが求められるのです。

WHOハンセン病制圧大使  笹川 陽平

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Message : We Mustn’t Give Up)われわれはあきらめない

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