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16号 大使メッセージ:制圧へ向けたカウントダウン

WHOが設定した国レベルのハンセン病制圧期限まで、あと2ヶ月になりました。

私は大使としての責務をまっとうするため、特にこの3年間は1年の3分の1は蔓延国を回り、政治指導者、メディア、制圧活動に尽力する保健省、現場スタッフ、そして何よりもすべての人々に三つのメッセージ(治る病気、薬は無料、差別は許されない)を伝えるために、政治家の選挙運動のように激しく活動してきました。

12月の期限にどのような結果が出るかについては、WHOの報告を待つばかりですが、当該国が、それぞれ多くの困難な問題を抱える中で、懸命に努力されていることは賞賛に値します。

数値目標の設定については色々な議論があることは承知しています。私の体験からは、2005年、1万人に1人以下の目標は関係者のモチベーションを維持する上で、非常に有効であったと確信します。特に当該国の政治指導者が、議会、メディアの説得と協力を得るためにも、数値目標は大きな効果をもちました。

私は常々、ハンセン病の制圧は、人権上の問題を含めて根絶(エラディケーション)への通過点(マイルストン)と位置づけてきました。したがって、私の活動は、2005年以降も強まりこそすれ弱まることはありません。

私の勤める日本財団もWHOに対する協力を継続します。ノバルティスも2010年までのMDTの無償協力をWHOに約束しました。

ハンセン病対策は、WHOを中心にさらに強化されることは間違いありません。全ての関係者が立場を超えて、我々の活動の原点は患者の救済にあることを再認識して、大きな目標に向かって隊列を強化することを期待します。

WHOハンセン病制圧大使  笹川 陽平

16号PDF

Message : Countdown to Elimination(制圧へ向けたカウントダウン)

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