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11号 大使メッセージ:「回復者の皆さん、力を貸してください」

私は、ライフ・ワークとして、世界のハンセン病患者をゼロにする、社会がハンセン病に持っている「差別」という病気をなくす、この二つを最終的に達成するために活動しております。

その大きな第一歩として、まず2005年までに各国の患者数を1万人に1人以下にする制圧活動に蔓延国の政府、医療機関、NGOなどと協力しつつ邁進しているところです。残る国は、インド、ブラジル、ネパール、マダガスカル、モザンビーク、アンゴラなどです。

制圧には、すべての人々にハンセン病についての正しい知識をもってもらう啓蒙活動が重要です。つまり、「病気は治る」「薬は無料で手に入る」「差別は許されない」という三つのメッセージを広く社会に伝達することが必要なのです。

この私達の活動に回復者の皆さんも参加してください。過酷な社会的差別に苦しみ、生きてこられた回復者の皆さんは、ハンセン病についての正しい知識の普及に最も説得力と発言力をもつ方々だからです。

皆さんが日々経験されている偏見に基づく差別は皆さんの責任ではありません。それは社会が持つ病気なのです。

私達は、ハンセン病の制圧はもちろんのこと、人権問題としての闘いにも立ちあがらなければなりません。私が、国連人権小委員会に働きかけた結果、この問題についての調査を行うという決議がなされ、ハンセン病の患者、回復者、家族に対する人権侵害の実情についての調査報告書が2005年5月までに提出される予定です。

これらの闘いに、私は、皆さんの力を必要としています。勇気を持って参加してください。皆さんはこの闘いの主役です。私は責任をもって皆さんを応援します。

ハンセン病の制圧から撲滅達成へ、そして皆さんが完全に社会復帰できる日まで共に戦いましょう。