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チェルノブイリ医療協力事業-ロシアでの活動

1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故によって放射能汚染の影響を受けた地域の住民に対する検診活動の一環として、1991年から1996年まで、ブリヤンスク州クリンシィ市で、放射線の影響を受けやすい児童を中心に約3万5千人の子どもたちの検診を行いました。
ウクライナにある“ソ連の”原子力発電所での事故の放射能汚染は広範に及び、ロシアでその影響を最も強く受けたのはベラルーシのゴメリ州に隣接するブリヤンスク州、すなわちベラルーシとロシアの国境地帯でした。財団はクリンシィ市の市立小児病院に検診センターを立ち上げ、5年間検診活動を続けました。この病院は昔の貴族の館を事故後、急きょ病院に改造したものです。

毎年検診を実施したロシア、ウクライナ、ベラルーシの5つの検診センターの担当者が検診のデータを持ち寄り、モスクワでワークショップ(1995年のみサンクトペテルブルグ)を開き、それぞれの問題点を協議し検診活動の統一性を図りました。その結果は報告書として英語・ロシア語でまとめられています。さらに5年間、センターの所在地でシンポジウムを開催し、1994年にブリヤンスク市で、また本事業の11年間の総まとめとして2001年にモスクワで開催しました。

期間1990~2001年
クリンシィで検診をした児童数
1991~1996年
34,683人
シンポジウムの開催
ブリヤンスク市
モスクワ市
1993年
2001年
ワークショップの開催
モスクワ市
サンクトペテルブルグ市
1991, 1992, 1993, 1994, 1996年
1995年
日本での研修・視察に招請した人数
1991~2001年
58名
旧ソ連国内での研修
1991~2001年
53名