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第2回日本在宅医療連合学会で発表しました!

6月27日(土)~28日(日)の日程で開催された第2回日本在宅医療連合学会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、Web会議でのLive配信となりました。

当財団は、昨年度に引き続き参加し、起業家看護師による在宅/訪問看護センターの経営状況の分析というタイトルでシンポジウムを行いました。

前半の講演では、「日本財団在宅看護センター起業家育成事業修了者による在宅/訪問看護センターの経営状況の経過」と題し、研修後全国で起業した在宅看護センターの決算報告書やアンケートを基に、地域別・売上別の分析結果を報告しました。

山﨑発表時
全国の在宅看護センターの経営状況について発表する山﨑
都市・中間・地方エリアによる経営の特徴分析結果

後半は、中央大学大学院戦略経営研究科教授/多摩大学大学院の真野俊樹先生と当財団会長を座長に、「適正な安定経営を目指す 起業家看護師の挑戦」というタイトルでシンポジウムを行いました。

1期生大槻恭子氏(一般社団法人ソーシャルデザインリガレッセ代表理事)からは中山間地での訪問看護及び看多機の推移と、経営的な分析と課題・理念と今後のビジョンについて、1期生岡良伸氏(一般社団法人黒衣代表理事)からは中間エリアにおいて利益を上げるための経営方法や理念について発表していただきました。

経営スタイルについて語る大槻恭子氏(兵庫県豊岡市)
事業所周辺の概況について語る岡良伸氏(愛知県小牧市)

東京都北区のあすか山訪問看護ステーション統括所長であり、本事業の研修で講師を務めていただいている平原優美先生から、都市部での経営状況と課題、東京都による訪問看護ステーションへの支援についてもご紹介いただきました。

つづいて公認会計士であり、同研修の講師もお願いしている馬目利昭先生からは、(一社)黒衣の損益推移の分析と、経営指標についてご説明いただき、多摩大学医療・介護ソリューション研究所の薄井信将先生からは、高人件費率である訪問看護の性質を踏まえた経営管理についてコメントをいただきました。

東京都の支援について語る平原優美先生
座長&コメンテーター

参加者の方からは、人件費の設定方法や、経営者・管理者の働き方についての質問があがり、各事業所の経験や特徴を失敗談も交えながら議論しました。

顔は見えないながら、160名を超える方にご参加いただきました。本学会の中でも異色の内容に関心をお寄せいただき、また多数の質問・感想をいただいたことを嬉しく思います。

今回のシンポジウムを通し、地域による在宅/訪問看護ステーションの経営の特徴や課題が浮き彫りになり、それぞれの地域での工夫だけでなく、経営者としての理念・ビジョンの大切さも明らかになりました。

在宅/訪問看護事業所が、医療保健福祉における重要な持続可能な資源として存在すると共に、看護(師)が機能的に地域を支えられるように、財団として看護師のエンパワメント及び「看護師が社会を変える」を推進して参ります。