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Chair's Blog 会長ブログ ネコの目

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(若い)男性求めます!!

・・・などとおババが申すと「エェェ?何事!」ですね。

でも、私は、以下の二つの事業に、若い男性がもっと入って欲しいと願っています。
その二つの事業とは、笹川保健財団が夏に向けて企画している以下の研修です。

一つは、一昨年から始めた保健系学生対象の「ささかわ未来塾」(参加者募集記事はコチラ)です。
長崎市、五島市での5日間の研修です。私も大学教員時代に経験しましたが、大学という組織は、ある意味まもられているのですが、色々な制約もあって、斬新な事業や演習を、思いついたからとパッと実践することは不可能です。なので、この事業では、さまざまなバリアを無視して、つまり大学では実施し難い広域かつグローバルな話題を取り上げます。それぞれの専門家が生々しいお話をしてくださいます。短時間ですが、日本の西に広がる東シナ海をも実感し、ウクライナ、ガザ、スーダン、イラクなどキナ臭い事態が起こっている世界の中で、日本はどうしたらよいのか、わが国が置かれている立場を若い感性で考えていただきたいのです。

長崎県五島市の高浜海水浴場

もう一つは、笹川保健財団が、今年度から新陣容で取り組み始めた国内の「ハンセン病問題対策事業」の一環として企画した、新たな研修「ハンセン病の歴史と共生社会への学び ~長島愛生園 宿泊体験ツアー」(参加者募集記事はコチラ)です。
これは、全国にある13国立ハンセン病療養所の一つ、岡山県瀬戸内市の長島にある国立療養所長島愛生園の宿泊所で合宿し、この療養所に長年お住まいの元ハンセン病患者であった方からも直々にお話をうかがいます。そして『ハンセン病問題を切り口として、普遍的な「人権問題」を学び、世界で云われる多様性diversityや地域共生・・・統合inclusion、そして公正さequityを考える機会』を持っていただきたいと願っています。

岡山県瀬戸内市 長島愛生園歴史館

どちらの事業も5月初めから参加者を公募させていただきました。

そして、ありがたいことですが、どちらの研修も短期間に予定していた定員に達しました。
が、圧倒的に参加者は女性なのです。前者は21名中男性お二人、後者も15名中男性はお二人・・・両方合わせると36名中男性4名、11%です。
なぜ、若い男性がご参加下さらないのか・・・悩んでいます。

日本男性は礼儀正しく、親切で、まじめで努力家、責任感が強いと、私のアメリカ人の知人女性たちは申しています。またヨーロッパの女性たちは、男性の方が、西欧からはやや特異に見える日本の文化や伝統に根ざした価値観を大切にしている、時にはし過ぎているように見えると申しています。もちろん、私の知人はすべて高齢者であり、たった数人の外国人おババたちの見解にすぎませんので、若い世代の方からは異なるご意見もありましょう。が、一般的なイメージとしては、やや面倒くさい感じの引っ込み思案なのかなぁとも思います。集団性?は抜群、目立ちすぎず、調和を重んじる傾向が強いとみられているのかもしれません。そして、職場や家庭の伝統や習慣を護ることに抵抗がない・・つまり破綻は好まないのかもしれません。

その昔、ともに医師である後輩カップルがアメリカに遊学しました。数か月後に、たまたまアメリカの国立研究所に勤務していた私も参加した学会でめぐりあいました。女性は永住してもよい、むしろ永住したい!との意見でしたが、男性は一日も早く帰国したいと・・・

異文化への適応力なのか、日本における男女の仕事環境、家庭での役割の差なのか・・・意見は対立しました。私の偏見かもしれませんが、総じて日本男性は伝統的で、多様性というか異質なもの、異なった環境への適応が遅いような気がします。女性は・・・適応力があるのか、ある種の鈍さなのか、皆、異質な生活環境でも嬉々として・・・

が、令和も7年、21世紀も四半世紀を経た現在、若い男性の多くも国際的経験を積み、多様性に対する柔軟な考えを持つ方々も増えています。定型的な日本男児性は、どちらかと申せば、やや中高年層に残っているのだろうと、私は思っています。

といった分析はさておいて、上記二つの事業、どちらも一応、定員に達していますが、もし、男性で参加してもよい!と思し召しの方があれば、特別に考慮します・・・おババ特権を発揮して!!
挑戦してください!!