WHOハンセン病制圧大使ブリティン WHO Goodwill Ambassador's Leprosy Bulletin

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103号大使メッセージ: 30年前のあの熱気をもう一度

 

1991年5月に開催された第44回WHO総会において、「ハンセン病制圧宣言」(西暦2000年までに、公衆衛生上の問題としてのハンセン病を世界レベルで制圧する)が採択されてから、丁度30年になる。この間、世界中の殆どの国がWHOの定めた制圧基準(人口比1万人あたりの登録患者数が1人未満)を達成した。しかしその結果、残念ながら世界からハンセン病がなくなった訳ではない。多くの国々では制圧の達成後、ハンセン病対策に関わる予算や人員が削減された。その結果、各国には今もハンセン病が蔓延する「ホットスポット」や、潜在的に多数の患者が発生しているもののデータが一切存在しない「サイレントエリア」が点在し、患者数は横ばいの状態が続いている。また、ハンセン病の患者・回復者・その家族らに対する差別や偏見も根強く存在する。

WHOは世界ハンセン病戦略の中で、2030年までに患者数を70%減少させ、ハンセン病ゼロの国を120か国にするとの野心的な目標を掲げた。私はここに2010年の国連総会で採択された「ハンセン病差別撤廃決議」および「原則とガイドライン」をどう実施するのか、具体的な目標を明示することを提案したい。

周知のとおり、私の持論では、ハンセン病問題はモーターサイクルに例えることができる。すなわち、前輪は病気を治療すること、後輪は差別を解消すること、両輪が機能しない限り根本的にハンセン病問題の解決につながらない。私は、30年前に世界が一丸となってハンセン病と闘うことに合意したあの熱気を思い出し、気持ちを新たにして、ハンセン病制圧大使としての責務を担っていきたい。

WHOハンセン病制圧大使
笹川陽平

Leprosy Bulletin#103

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