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社会的処方①~男の料理教室を開催~

活動地域:

在宅看護ネットワークのメンバーで、福岡県田川郡香春町(かわらまち)に訪問看護事務所「一会」、ホームホスピス「わこの家」を開業した特定非営利活動法人むゆうげんが、社会的処方の試みとして「男の料理教室~ら・ふらんす会~」を開催しました。(社会的処方②~子どもの居場所を利用した炊き出し~はコチラから

社会的処方とは

病気やけがをすると処方箋が出されるように、社会とつながる機会を処方する(紹介する)ことが「社会的処方」と言われています。社会的孤立は、喫煙、高血圧、肥満よりも健康寿命に影響することが指摘されており1)、薬の代わりに、社会的な「つながり」を処方し、その人に生き甲斐や社会参加の機会などが生まれることで生活の中の困りごとを解決していくことを目指すものです。

男の料理教室を開催

社会的孤立は女性よりも男性の方に多くみられると言われています。そこで特定非営利活動法人むゆうげんは、65歳以上の男性を対象に料理教室を開催しました。

料理教室の講師はフランスのニース在住の松嶋啓介シェフ。オンラインビデオツールZoomを使い、ニースと田川を繋いで参加者の手元をカメラで撮影しながらシェフにご指導いただきました。メニューは「鶏のクリーム煮」。松島シェフからは塩を使わずに素材そのものの味を味わうため、弱火でゆっくりと煮込む方法を伝授いただきました。料理教室後は福岡市で在宅医療を提供している、たろうクリニック院長の内田直樹先生より「認知症を防ぐではなく、認知症に備えるための心得」をお話いただきました。

感染予防のため、定員8名の料理教室でしたが、65歳から85歳の男性が集まり、2名1組で互いに声を掛け合いながら料理を作り上げました。

男の料理教室の準備~開催様子

参加者は、包丁を持つのは初めてという方もいれば、普段から料理をしている方もいましたが、それぞれに料理を楽しんでいました。感染予防の為、作った鶏のクリーム煮は各自持ち帰りご自宅で召し上がっていただきました。

当日はNHK福岡の取材もあり、翌日の夜に放映されました。

参考文献

1.Julianne Holt-Lunstad ,Timothy B. Smith ,J. Bradley Layton(2010).Social Relationships and Mortality Risk: A Meta-analytic Review.PLOS Medicine,https://doi.org/10.1371/journal.pmed.1000316