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第3回日本在宅医療連合学会に参加しました

2021年11月27~28日に第3回日本在宅医療連合学会が完全オンラインで開催されました。

当財団は、2019年の第1回より連続して参加、今回は在宅/訪問看護の質を保証する事業運営を問う~日本財団在宅看護センターの事例から~』というテーマでシンポジウムを行いました。

「日本財団在宅看護センター」の事業報告|笹川保健財団

2021年11月現在、26都道府県に110件(看多機・支所等含)が稼働している日本財団在宅看護センター
当財団からは、2014~2020年度に行った「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業の狙いや概要の解説と、各センターから収集したデータを基に、訪問看護事業における事務職の有無による経営への影響や、新型コロナによる訪問看護事業運営への影響等について報告しました。

在宅/訪問看護の質を保証する事業運営の研究事業中間報告

佐野けさ美先生(東京大学総括プロジェクト機構「QualityとHealthを基盤におくサービスエクセレンス社会システム工学」総括寄付講座)が10年以上取り組んでいる「在宅看護の質」研究から生まれた「運営の質・サービスの質評価票」を用い、関東圏の在宅看護センターを中心に計13事業所を対象として進行中の調査研究の中間報告をしていただきました。(笹川保健財団 2020年度指定研究)

全事業所の管理者・スタッフの評価結果を項目ごとににヒストグラムで示し、管理者とスタッフの差異や共通点、事業所ごとに大きく異なる項目について解説いただきました。また、暗黙知が多いとされる訪問看護事業において、本評価票による教育的役割についても強調されました。

事例紹介

上記評価に協力した事業所の管理者4名から、評価実施で気づいたことや、事業所・スタッフへの影響、結果に対するコメントや、結果を受けての取組み等についてお話いただきました。

ディスカッション

共同座長である平原優美先生(日本訪問看護財団立 あすか山訪問看護ステーション統括所長)の進行で各管理者・経営者の考えを深堀りし、「生き物」「なまもの」である訪問看護ステーション運営の難しさと楽しさが語られました。

在宅看護・在宅医療分野では、まだまだ経験や感覚に基づいた運用やサービス提供が多く、定量化が試行されている段階です。在宅/訪問看護従事者のみならず、利用者・家族、さらには地域における安全安心を担保するための取組みの一例として、本シンポジウムが参考になれば幸いです。

本シンポジウムの映像は、2021年12月13日(月)~2022年1月 11日(火)オンデマンド配信される予定です。ぜひご興味のある方、見逃した方はご覧ください。※事前に学会参加登録済みの方のみ視聴可能です。

当財団は引き続き、全国の「日本財団在宅看護センター」やその地域、および研究者と協働しながら、研究的試行を継続し『看護師が社会を変える』活動を進めて参ります。