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若い力を活かした在宅看護センター!

本記事は、笹川保健財団が実施する「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業研修を受講後に神奈川県三浦市で開業した高橋宏美氏の事業所「みまもり訪問看護みかん」の紹介です。

若さとICTを活かした訪問看護

みまもり訪問看護みかんは、看護師、理学療法士、ヘルパー、事務の15名で運営しており、その内、20代の職員が8名と比較的若いスタッフが多いことが特徴です。

若いスタッフの問題解決力は瞬時で、仕事の面では、ある限りの知恵を出し合います。誰かがつまずくと、それに対してのフォローと二度と起こらないようなルール作成が行われます。毎日の訪問ではSNSを活用し「今誰がどこで何をしている」を発信します。「○○さんのおうちに行きます」「早く訪問が終わりました、どこかヘルプに行くところはありませんか?」「利用者さんが、○○と仰せです」「画像つきメッセージ:息が上がっています、どうしましょうか」といった具合です。メッセージに対し皆でアセスメントや助言をし、この方法はどうかしら?と提案し、問題解決しながら1日何件かある訪問をコンプリートするといった具合です。コンプリートを知らせる様々なスタンプが飛び交うと1日の訪問が終了します。

自然と若いスタッフが集まった

特に若い人を選んで雇用しているというわけではなく、自然にそうなりました。 私は37歳から看護学校に進む人生だったので、看護師の何人かの同期は、自分の子供の年齢でした。今いるスタッフは私と同じような経歴の先輩、いつも一緒に働いてくれていた同期や後輩が当事務所に集まってきてくれました。皆は、私は管理職もしたことのない看護師だと知っている、だから助けに来てくれた、といった感じでしょうか。

ヘルパーさんに関しては、「ペットショップで働いていた」、「コックさんだった」、「練り物屋さんで働いていた」という経歴の方たちです。

初任者研修を修了していただき、二か月ほど看護師の訪問に同行していく中で、様々なことを学んでもらいます。看護の目を持った介護士を弊社で育成していく、といったイメージです。

学んでいくうちに「看護師さんになってみようかな」と看護学校を受験するスタッフもいます。これから日本が直面する高齢化の時代を笑顔にしてくれるのは、この若いスタッフ達だと日々実感しています。

若いスタッフを雇う上での工夫と気を付けていること

弊社の理念に『私たちは、利用者様の「希望の生活」を一緒にデザインし、「来てもらって良かった」と実感して頂けるケアを行います』とあります。

私はスタッフに「自分ブランド」を創っていきましょう、と伝えています。目の前の仕事で成果を出し、成果を通じて周囲の信頼を獲得し、自分の価値を高めていってほしい、と思っています。自分の選んだ道が正解であったと思える人生を送っていってほしい。そして、利用者様から「来てもらって良かった」といった、贅沢な時間を作れるような人材になってほしいと考えています。

注意点としては、自分も含めてですが、車の運転や交通ルール、お金の扱いなども踏まえた「生きるマナー」を、利用者さんに真に向き合う仕事として備えていかねばならない、と考えております。「みまもり訪問看護 みかん」のブランドをスタッフと共に創造していきたいと考えています。

定期巡回随時対応型・訪問介護看護を活かして

弊社の理念には『私たちは、住み慣れた地域で過ごしたいと想う願いを「介護」と「看護」の連携によって叶えていきます』とあります。弊社は定期巡回随時対応型・訪問介護看護(一体型)を併設しており、以下の3点セットで、病院からそのまま安価で在宅に退院してくることができると考えています。

①毎日数回のヘルパー訪問

➁看護師のアセスメント訪問

③家族の協力

「家族がご高齢でおむつ交換ができず、適便も必要といった要介護5、4レベルの利用者さん」「吸引が一日に数回必要な方」「病気は持っているけど動けるうちは一人暮らしをしたい」「医療保険は使えないが毎日看護師さんに来てもらわなければならない」といった利用者さんを定期巡回サービスで担っています。

隙間時間や、行く道だからちょっと覗いてくる、といった方法で無駄なく2つの事業(訪問看護と定期巡回)をマルチに動くことができています。「看護師さん、摘便だけ、吸引だけしてください。あとは私(ヘルパー)がやります」といった使い方です。この「みまもり(定期巡回)と訪問看護の在宅ケアdeみかん」を流行らせることで将来は、効率的に必要なケアを必要な分だけ、たくさんの人に提供することができると考えています。

神奈川県三浦市

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の一人佐藤B作さん演じる三浦義澄、山本耕史さん演じる義村の陣地となるあの三浦です、と言ったら「ああ、あそこか」とイメージしていただけるかと思います。東京都心まで京浜急行電鉄の快速便(WING号など)を使えば1時間強で行ける場所となります。

最近のリモートワークなどで、「風光明媚で海を見える家を購入した、おかげで採れたて野菜や新鮮なお魚が手に入ります」等と移住候補として噂されている地域です。三浦市では冬はダイコン(全国1位)、キャベツ、春はイチゴ、ブロッコリー、夏はメロン、スイカ、ナス、秋はみかんと温暖な気候を生かした露地栽培が盛んな地域です。

晴れれば、海からの美しい日の出・海への落ちる夕日(富士山方向)が見られ、土日は観光客でいっぱいになります。「城ケ島」「油壷」「春の河津桜」「三崎のマグロ」は三浦の観光所となっています。最近はトライアルステイといった「お試し生活」を使い若い世代の移住に町をあげて取り組んでいます。

最後に ~若い力と年長者の力 ~

「時代の変わり方に敏感で処理能力が高い若い力」と「豊かな人生経験のある年長者の力」が素敵なハーモニーとなっていると感じています。これはお互いの存在を認め尊重し、尊敬しあうことができる関係ができているからだと私は考えています。最先端のICTを使い訪問を楽しむスタッフがまた次のスタッフを連れてくるという形で新しい雇用にもつながっています。

株式会社みかん

法人名:株式会社みかん
事業所名:みまもり訪問看護 みかん
代表者:代表取締役 高橋宏美(「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業研修 7期修了者)
住所:〒238-0111 神奈川県三浦市初声町下宮田489-11-3F
電話:046-887-0295 メール:info@kango-mikan.com
HP:https://kango-mikan.com/