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[中央アフリカ]日本人専門家による現地技術協力

健康手帳

年に1~2回、専門家を現地に派遣し、技術協力を行ってきました。同国における現地調査で大変だったのは、地方の対象地区では電気や水道がなく、第1回の調査団は現地食を摂食し、全員が感染性下痢症にかかってしまいました。以来、日本から食料を持参し、自炊をしながら調査を行いました。

調査対象地区は、ケラ・セルジャン村(首都バンギーから約470km、ブアール市の郊外約12kmに位置、人口500名)と1988年以降はバンザ村(バンギーから105kmのジャングル、

ケラ・セルジャン村で検診する故辻守康博士

人口800名)。どちらの村も同姓同名の住民が多く、検査結果、治療の効果判定など経過観測を行うことが難しく、1983年から各個人に健康手帳を交付しています。手帳には個人番号が付けられ、ポラロイドによる個人の写真を添付、検診や治療記録、病院あるいは診療所で受診の際にも記載するようにし、個人により大切に保管され、衛生対策に役立っています。

ケラ・セルジャン村の様子
期間1975~2005年度
対象地域 全土