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ハンセン病って・・・?

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ハンセン病って・・・
聞いたことあるけど、一体どんな病気なの?
というご質問をよく頂きます。
ここで、私たちがイベントなどでよく使っている○×クイズをご紹介します。
お時間あるときに、どうぞ試してみてください~
1.ハンセン病は遺伝病である
2.ハンセン病は天罰である
3.ハンセン病は感染症である
4.先進国の人はハンセン病にはかからない
5.治療薬は無料である
6.治療は1年以内に終わる
7.ハンセン病に伴う障がいは避けられない
8.ハンセン病は外来で治療が受けられる
9.特別な病院でなければ治療は受けられない
10.ハンセン病患者は隔離されなければならない
チッチッチッチッ・・・(タイマーの音)
ブブー(時間切れ)
答え合わせ:
1.× ハンセン病は「らい菌」による感染症で、遺伝性ではありません。
2.× 他のどの病気にも当てはまるように、天罰や呪いによるものではありません。
3.○ 感染症の一つですが、他の感染症と比較しても感染力は非常に弱いことが報告されています。95%以上の人はらい菌に対する免疫を持っているので、例え感染しても自然治癒し、発症することは稀です。免疫力が不完全な乳幼児や体が衰弱している人が、治療をしない人と緊密で頻繁な接触をした場合には、感染し発病する場合があります。
4.× 年齢、性別、文化、宗教、出身地に関係なく、条件がそろえばだれでもかかる可能性はあります。ただ、先ほど書いたようにきわめて多くの人が自然免疫を持っています。
5.○ 世界中どこの病院や保健所でも治療薬は無料で手に入ります。
6.○ MDT(多剤併用療法)という、3種類の薬を合わせた治療法によって、1年以内に治癒することが可能です。

MDTはこんなのです↑

7.× ハンセン病は、確かに長い間治療を受けないと四肢や目などに後遺障がいを残します。しかし、早期に発見し治療を受ければ障がいの発生は防ぐことができます。何の障がいも残さずに回復していらっしゃる方もたくさんいます。
8.○ らい菌の感染力はとても弱いので、日常生活で感染の恐れはありません。一般外来に来ている他の病気の患者さんと同じように、外来で治療をうけることができます。
9.× 基本的には、特別な病院や療養所に行く必要はありません。但し、日本のように新規の患者さんがほとんどいない国では、一部の施設(全国のハンセン病療養所、または東京にある国立感染症研究所ハンセン病研究センター)でのみ診断・治療が可能となっています。
10. × 日本を始め、多くの国でかつて行われていた患者隔離の必要は全くありません。ハンセン病は、治療を受ければ完治します。
・・・ということで、大変お疲れさまでした。もう少し知りたいな、という方はこちら