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24号 大使メッセージ:マニラから世界へ訴える

ネパールの和平交渉が順調に進んでいます。最終的には、5月に予定されている選挙で実現されます。先般のWHO主催のカトマンズ会議は希望に満ちたものでした。治安が安定すれば制圧は今年中にも可能となります。ネパール国民と共に和平の実現を熱望します。ブラジルも制圧に向かって順調に進展していると聞いています。1月に来日したモザンビークのゲブザ大統領には、ハンセン病制圧への更なる努力を陳情し、私は5月に4回目の訪問をすることをお約束しました。その後に、タンザニア、コンゴ民主共和国の訪問も予定しています。WHO、AFRO地域事務所長であるサンボ氏もアフリカのハンセン病制圧に懸命の努力をして下さっています。彼らの努力に私も最善の協力をしていく所存です。

制圧の達成のために、今年は何べんでもアフリカに行く覚悟でおります。ハンセン病のない社会(レプロシーフリーワールド)への第一関門である公衆衛生病としてのハンセン病の世界制圧は間近であると確信しています。

同時にハンセン病患者、回復者、その家族を苦しめる差別をなくするための闘いも進めなければなりません。昨年、ジミー・カーター元アメリカ大統領、ノーベル平和賞受賞者ダライ・ラマ氏などとともに初めてグローバル・アピールを世界に発信したのは、そのような社会的差別を根絶する努力の第一歩でありました。幸い、アピールは大きな反響を呼び、多くの言語に翻訳されて世界の様々な場所に掲示されました。

去る1月29日に私の呼びかけで、フィリピンのマニラでグローバル・アピール2007を発表することができました。今回は、全世界の回復者代表13名の方々と一緒のアピールです。

スティグマと差別をなくする本当の闘いは、回復者の皆さんが先頭に立ってこそ、大きな効果をもたらすと信じて疑いません。

これらの勇気ある回復者の皆さんと私が署名したグローバル・アピール2007は次のように呼びかけています。「もうこの問題について沈黙することは許されない。私達は皆さんに訴える。この不当な差別をなくすために私達とともに闘ってくださることを。」

WHOハンセン病制圧大使  笹川 陽平

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Message :Global Appeal 2007(マニラから世界へ訴える)

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