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地域啓発活動助成の紹介

超高齢社会となっただけでなく、持続可能な開発(SDGs)のためにも、保健医療サービスは適切かつ効果的に活用されなければなりません。当財団では、2014年来、「日本財団在宅看護センター」を開業する看護師育成事業を続けており、現在55カ所が稼働しています。
さいたま市南区の訪問看護ステーション「在宅看護センター彩り」は、上記事業3期生佐伯聡子氏(訪問看護認定看護師)の拠点です。「彩り」は、在宅での療養生活が適正かつできる限り快適であるように、リハビリテーション専門家、介護士、ヘルパー、ケアマネージャーら多種多様な保健専門家との良い協力関係構築を目指し、最近、それらの人々との勉強会を開催するようになりました。

第2回「彩り紡ぐ会」は7月24日に開催、西浦和にある木村医院に20名が参りました。ワンポイント訪問看護活用法では、「訪問看護は必要な方に、いつでも必要な訪問看護が可能になっている。ただしは必須。利用者に制限なし!!」と解説され、続いて訪問回数を増やすことで褥瘡(とこずれ)が改善した例や、ご家族を含めたがんの看取りの例が紹介されました。その後のグループ討議を通し、訪問看護の可能性、価値が再確認されました。
本活動は、当財団の地域啓発活動助成事業の支援(年間20万円の活動費)を受けています。地域の保健サービスプラットフォームを築くための顔の見える連携つくりとして、またチーム力強化による住民の在宅療養生活の効果的支援が期待されます。在宅看護や在宅緩和ケアの利用法、可能性や利点は未だ広く知られていないところもあり、このような集会によって、地域住民や保健医療者との連携を深め、より良い在宅医療/看護が広まるであろうと期待できると思いました。