活動レポート Activity Report

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在宅ケアで求められる新型コロナの感染対策

お待たせいたしました‼‼‼
訪問看護を提供する際にどういった点に注意すべきかについて、高山義浩先生(沖縄県立中部病院 感染症内科 地域ケア科)と、実際に在宅コロナ患者を扱った看護師2名によるオンラインセミナーを3/20に実施致しました。
東京での多数の所用をこなされ、お帰りになった沖縄は、第4波入り口。その対策で超ご多忙の合間に、Q&Aもご校閲頂きました。
本記事は講演内容の一部をまとめた記事なります。かならず講演動画と一緒にご確認ください。

また記載内容に関しまして、演者個人の見解であり所属組織の公式見解ではないことをご了承ください。

 

資料ダウンロードはこちら

 

全てのQ&Aはこちら

 

動画全編はこちら

 

感染が疑われる在宅療養者 訪問時の10のポイント

詳細を説明した動画はこちら

1.玄関から全てがレッドゾーン。接触感染リスクが高い

病院と比較し生活空間である自宅は汚染区域が分かり難い。在宅は全てがレッドゾーンになり、感染リスクがかなり高い

2.家族は全員濃厚接触者

感染が疑われる利用者家族と接触するときもフルスタンダードプリコーションが必要になる

3.感染期間はできるだけ訪問せずに、電話対応を優先する

①②の理由で、訪問時の感染リスクは非常に高い。なるべく家族に任せるようにする

4.継続的支援が必要な高齢者は在宅ケアは無理。入院を強く求める

事前に都道府県と連携をとっておき、訪問看護では対応が難しいことを早めに伝えておき、入院の必要性を理解してもらえるように準備しておく

5.どうしても訪問が必要な場合は、訪問前に換気を依頼しておく。訪問時も窓を必ず開けておく
6.どうしても訪問が必要な場合は、屋内に物品を持ち込まない、持ち出さない

手ぶらで入り、アセスメントをする(汚染になる為、聴診も血圧計もなるべく持ち込まない)

7.どうしても訪問が必要な場合は、問診と触診を基本とする
8.コロナ患者を訪問する場合は、聴診をしない分、パルスオキシメーターは有用である為、患家にひとつ置いておく

患家にひとつ置いておけないときは、透明の袋に入れて使用する。使用したビニール袋は患家で捨てて、パルスオキシメーターを持ち帰る

9.相談できる専門家を確保しておく

自分たちで判断しない。不明な点が生じたら、早めに専門家に相談する。

10.無理をしない、させない。深追いしない。迷ったら退くを原則にする

講義資料より

コロナ禍に見守るべき利用者の観察ポイント

表情・外見

・顔色が明らかに悪い
・唇が紫色になっている
・いつもと違う、様子がおかしい

息苦しさ等

・息が荒くなった(呼吸数20回/分)
・急に息苦しくなった
・生活をしていて少し動くと息苦しい
・胸の痛みがある
・横になれない。座らないと息ができない
・肩で息をしている
・突然(2時間以内を目安)ゼーゼーしはじめた

意識障害など

・ぼんやりしている(反応が弱い)
・もうろうとしている(返事がない)
・脈がとぶ、脈のリズムが乱れる感じがする

講義資料より

 

職員に対する就業制限の考え方

詳細を説明した動画はこちら

職員が発症して、新型コロナと診断されたとき

・発症した日から10日目、症状消失が72時間まで就労制限
・業務再開後も2週間程度はマスク着用と手指衛生を徹底
➡利用者がマスクを外すケア(入浴・食事)は2週間程度は止めておく方がよい

職員が症状発症したが、検査が陰性だったとき

・発症した日から7日目、症状消失後72時間まで仕事を休ませる
・疑わしい時は、医師に相談し、再検査を検討する

職員が濃厚接触者と判断されたとき

・最後に濃厚接触者があったと考えられた日から14日目までを就業制限
・同居家族であれば、その家族が隔離された日を0日目とする

職員の同居家族が濃厚接触者と判定されたとき

・当該職員について就業制限をかける必要はない(家族の検査結果が出ていないときは、陰性が確認されるまで仕事を休ませた方がよい)

・その家族が発症、または陽性と判定されてから就業制限とする

講義資料より

 

高齢者や基礎疾患を有する方の感染予防策について

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本人の外出について

・人が集まる場所ではマスクは着用。屋外で密集していなければ不要
一歩外に出れば人込みという状況ではなければ、ステイホームを強いるのではなく、畑や庭、散歩等を進める
・公共の場では手指衛生を心掛ける。消毒用アルコールを持ち歩くのが良い

会食への参加について

・同居する家族以外との会食には参加しない。あるいは距離をとって着席
結婚式等どうしても参加が必要な場合は、家族を周りに配席する。高齢者や基礎疾患を有する人に話しかける人は必ずマスク着用するように依頼する

親族の帰省について

・出張者など県外からの渡航者との会食には参加しない
どうしても感染の多い地域から帰省する人と会う場合は、帰省者に2週間前から会食をしないように心がけるように依頼しておく

・PCR検査を受けてもらい陰性を確認してから帰省してもらう

講義資料より

有効な除菌方法

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アルコールは最も効果的
石けんでの手洗いは極めて有効
次亜塩素ナトリウム水溶液は使用・保管方法に注意

講義資料より

・ハイターを100分の1以上に薄めてしまうと無効になる
・紫外線(日光)で不活化。黒いビニール袋等で覆って、戸棚の中に入れる等して遮光する。
・紙に付着すると不活化(ペーパータオルにスプレーをして拭くなどすると無効になる。布タオル推奨)
・酸性のものと混ぜると危険

次亜塩素酸水は使用方法に注意

・20秒間経たないと抗ウイルス活性は起こらない為、スプレーをして20秒待って拭き取る

講義資料より

 

PCR検査の感度

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陰性だったからといって安心できない!

・感度が最も高い発症3日後で80%程度。偽陰性は20%

・発症1日目は62%。3人に1人は陰性と出る可能性がある

 

Q&A(抜粋)

詳細を説明した動画はこちら

質問:県外者や県外者と接触した利用者へは普段通りの訪問は可能か?

回答:どのような接触があったかによります。また、その県外で流行していたかにもよります。流行地からの渡航者で濃厚な接触があった場合には、14日間程度、感染防御のレベルを上げることは考えられます。通常は、その渡航者に対して接触前にPCR検査を受けるよう求めると思います。【スライド12参照】

 

質問:継続的支援が必要な高齢者で、入院できない状況から、毎日複数回のヘルパー訪問を必要とする場合、支援者の役割分担はどうあるべきか?

回答:看護師、ヘルパー以外の訪問者がなく、一見、感染の危険がない場合も、最低限の訪問、接触に限定。念のため、親切な見まもりも、他へのリスクを鑑みると、控えるべき、自宅療養なら、入院しかないと考え、その為の方策を取るべき。【スライド20参照】

 

質問:スタッフが熱発したが、PCR検査は陰性だった。2日後、職務復帰させたが、訪問看護事務所は少数スタッフでの運営が大半で、5日間待機はなかなか困難であるが、絶対的に必要か?

回答:業務が維持できない場合には、職場復帰も検討されると思います。ただし、できるだけデスクワークとするなど、5日間は利用者のケアには直接携わらないことをお勧めします。どうしてもケアに関わる必要がある場合には、復帰前にPCR再検査をお勧めします。【スライド21参照】

 

質問:小児や難病など、マスク装着不可能な患者のケアで行える注意や、濃厚接触者にならない方法をご教示ください。

回答:ケアを提供する側がマスクを着用するとともに、室内の換気を徹底してください。口腔ケアなどエアロゾル発生リスクがあるときは、扇風機を後ろから使用するなどして、エアロゾルを浴びないようにします。

 

質問:通常の訪問で、感染疑いのない利用者でも、感染対策は必要か?

回答:平時より標準予防策を徹底してください。地域でコロナが流行しているときは、訪問者が利用者にコロナを感染させないためにマスクを着用してください。

 

質問:感染の疑いが低い利用者への訪問時もファイスシールドやゴーグルをつけて訪問すべきか?

回答:利用者がマスクを着用できるのであれば不要です。着用できない方で、もし地域で流行しているのであれば、目の保護はされた方が良いかもしれません。ケースバイケースです。

 

質問:(感染者の)入浴介助時、背面から介助する者がマスク装着していても、本人がマスク無しなら、濃厚接触となるか? 入浴介助の際、マスク、ゴーグル、エプロンをつけるが、エプロンは長袖でないとダメか? 基本的に素足で介助するが、介助後、石鹸で足を洗えばよいか?

回答:はい、どちらかがマスクを着用できていなければ、濃厚接触者となりえます。入浴介助はケア後に洗い流せるのであれば、袖なしでも、素足でも構いません。

まとめ

詳細を説明した動画はこちら

・今後の流行は、ワクチン接種と変異株拡大によるせめぎあい。基本的な感染対策を堅持できるかにかかっている

・長期的目標として施設や在宅において新型コロナ感染者の療養支援ができるようなる必要がある

・在宅療養している新型コロナ感染者の訪問ケアは感染リスクをゼロにはできない為、できるだけ訪問しない。どうしても行かないといけないときはフリプリコーションで訪問する。

・施設療養者については、ゾーニングを確立したうえで、感染防護具を適切に使用すれば安全にケアが継続できる

・集団感染を疑うときは、早期に感染対策の指導に入り広範にkね差を繰り返し行うことで全容を明らかにする

 

高山先生から在宅ケアに関わる皆様へメッセージ

オンラインで皆さんとお話ができる本当に便利な時代になったと思います。一方で、在宅医療においては、人と人とが会って話し合いをする中で生まれるひらめきや共感の連鎖のようなものが大事だったと気づくことがあったのではないでしょうか。私たちのコロナ対策の目標はこういう社会を取り戻していくものだと思っています。

写真引用元:https://www.resortech.okinawa/introduce/column/571/(ResorTech Okinawa)

■参考サイト「なぜ、沖縄では新型コロナの流行が繰り返されるのか?」
https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20210331-00230208/

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