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3月11日に、中国でハンセン病の啓発イベントが開催されました。

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3月11日に、中国でハンセン病の啓発イベントが開催されました。

中国の広東省広州に拠点をおく回復者団体「HANDA」は1996年の設立以来、中国の回復者の自立と社会復帰のためにさまざまな活動を展開してきました。(具体的な活動例についてはこちらhttps://www.shf.or.jp/leprosy/world_activities/cn)財団では、1999年からHANDAの活動を支援しています。

毎年3月11日付近に開催しているハンセン病の啓発イベント「国際尊厳と敬意の日」は、HANDAが14年前から続けている啓発活動の一つです。今年はHANDAの拠点である広州市のほか、広西チワン族自治区の回復村や雲南省昆明市の3か所で開催されました。

広州市のイベントは、地元の障がい者団体との共催で「We are all the same(わたしたちはみんな同じ)」をテーマとする写真展や劇、音楽の演奏、ゲーム大会が開催されました。イベントは地元の人でにぎわう市内のショッピングモールで行われ、道行く人はステージ上で繰り広げられる素晴らしい演奏や写真に足を止め、ゲーム大会にも参加して大いに盛り上がったようです(写真左)。このようすは地元新聞社やTV、ラジオ、雑誌などのマスメディアによってインターネットや新聞でも大きく報道されました。

広西チワン族自治区では、125名のハンセン病の回復者が住むヘプ村にて植樹(写真中央)やゲーム大会、配水施設の改善工事が行われました。中国ではハンセン病に対する差別や偏見が根強い地域がまだ多く残っていますが、このヘプ村もそのひとつです。そこで、回復者と周辺コミュニティの住民が一緒に参加できるイベントが企画されました。イベントは、地元の皮膚科医によるハンセン病の解説から始まり、植樹やゲームを通じた交流、参加者によるホームビジット(回復者の家を訪問する)も行われ、腰をおろして回復者の経験に耳を傾ける貴重な機会となりました。このようなイベントが、少しずつ地元の人々の意識変革に繋がることが期待されます。

雲南省昆明市では、地元のチャリティ雑誌社と共同で、写真展、ハイキングツアー(写真右)、回復者が作った手工芸品の販売、そして10名分の義肢製作のためのファンドレイジングが行われました。ハイキングツアーにはなんと80名が参加し、朝8時半過ぎから夕方の4時半まで山道を歩きながらハンセン病についての啓発資料を近隣の村に配ったり、意見交換をしたり、ツアーに参加した回復者の方々の話を聞いたりして交流をはかりました。8時間にわたるハイキングが終わった後はお楽しみの夕食会。皆で一つの食卓を囲み、和やかな時間を過ごしました。また、後日市内で行われた啓発イベントでは、ボランティアが中心となってパンフレットを配り、ハンセン病に対する理解を求めましたが、中にはパンフレットを読んですぐに1000元(約1万3千円)をポンと出してくれた方もいたとか。

三者三様、どれも大盛況のうちに終わったようです。