JP / EN

News 新着情報

新たな支援のかたち HANDA×PerMaTa

HANDA(Handa Rehabilitaion & Welfare Association)※は中国でハンセン病回復者の社会復帰とリハビリをサポートしているNGO団体です。
長年にわたり、当財団やその他海外の団体からの助成金を得て運営を行ってきましたが、今後、助成金に頼らない独立した団体として活動を行っていくために、収益を生み出すためのソーシャルビジネスを展開する必要が高まっています。
NGOとしてのHANDAの活動経験や実績は、中国政府の認めるところとなっており、これまで、政府が主導して実施する国内NGOの能力強化研修などでは、HANDAが講師を依頼され、それによって収入を得るという“ソーシャルビジネス”を実施してきました。

今回、HANDAにとっては初となる海外進出の一歩として、海外のハンセン病回復者団体の運営・管理能力向上のため、“専門家”としてアドバイスや指導を行うという機会が訪れました。

PerMaTaは、インドネシアでハンセン病に対する意識改革や回復者の社会復帰をすすめる回復者組織ですが、組織運営に多くの問題を抱えており、HANDAのノウハウを習得することで、その解決策を見いだせるのではないかと考えています。

そこで、当財団では、2019年7月にインドネシアでHANDAとPerMaTaの相互協力の可能性を検討する会議を開催しました。HANDAとPerMaTaは互いにパートナーシップ締結に関心を示しており、上手くいけば、財団が資金サポートを行い、HANDAによる専門的指導をPerMaTaが受ける事になります。

この取り組みは、HANDAとPerMaTaにとっての新たな一歩であり、当財団としても、助成金を出すのではなく、ソーシャルビジネスとして収入を得る機会を提供するという方法でHANDAを支援し、同時にPerMataがインドネシアのハンセン病問題に苦しむ人々を支援するというミッションを達成するために必要な能力強化への支援を行うことができるという画期的な方法と言えます。

※HANDA:Handa Rehabilitaion & Welfare Association
1996年広東省で設立。ハンセン病患者・回復者やその家族らで組織され活動する、非政府、非宗教、非営利の団体です。行動原則は、「平等、参加、献身およびエンパワメント」。