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【起業家育成事業6期生】兵庫研修に行ってきました

日本財団在宅看護センター起業家育成事業では毎年県外研修を行っています。
今年度も8月1日~3日まで兵庫県の下記施設へ研修に行きました。

8/1
WHO神戸センター
シスメックス株式会社
8/2
兵庫県立総合リハビリテーション
8/3
看護小規模多機能型居宅介護事業所 リガレッセ
リハビリ対応型訪問看護ステーション 日本財団在宅看護センター豊岡

WHO神戸センター

UHCの概念の説明を受ける

WHO神戸センターでは、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)※1の概念や、WHOの取組・課題についてご講義頂きました。
人口高齢化は以前は先進国の問題と捉えられていたものが、現在は発展途上国を含む多くの国の課題となり、国際的に取り組まなければならならい問題へ急速に進んできたとの説明を受けました。

質問をする受講者

講義後の質疑応答では、WHOが実施している研究に関する質問や、協力体制が取れないかと言った提案が上がりました。受講者は、高齢化に関する問題が国際的に取り組まなけれならない課題であることを認識し、各地で起業する看護師としての役割と使命を改めて考える機会となりました。
※1:すべての人々が基礎的な保健医療サービスを、必要なときに、負担可能な費用で享受できる状態を指す

シスメックス株式会社

医療機器メーカーのシスメックス株式会社は、ヘマトロジー、血液凝固分野、尿沈渣検査分野で世界首位を誇ります。今回の研修では、事業に関する講義の受講や施設を見学しました。

事業についての説明を受ける
茶室にておもてなしを受ける受講者

高度技術を駆使した検査機器の見学だけでなく、検査機器業界へ進出してから僅か50年でグローバルトップシェアを有する企業に発展した背景にある、ミッション、ビジョン、組織管理等、これから経営者となる受講者に必要な考え方を教えていただきました。

兵庫県立総合リハビリテーション

兵庫県立総合リハビリテーシヨンセンターでは、センターを開設した澤村誠志先生よりセンターの紹介や理念に関する講義を受けました。リハビリ通した身体機能の評価だけでなく、生活の質の評価の重要性や、身体機能の向上だけでなく、社会適応能力の向上が必要であることを学びました。

義肢を手にとる受講者
身体障がい者用に改良された自動車を見学

施設を見学では広大なリハビリ施設や、子どもの睡眠障がい病棟、身体障がい者の運転訓練施設等の見学をしました。

看護小規模多機能型居宅介護事業所 リガレッセ
リハビリ対応型訪問看護ステーション 日本財団在宅看護センター豊岡

併設するカフェで話を聞く受講者

実習最終日は「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業の1期生で兵庫県豊岡市で開業した大槻恭子さんの看護小規模多機能型居宅介護施設(以降、看多機)と訪問看護ステーションを見学しました。

築150年ほどの古民家を改築しててできた看多機のそばには、古民家カフェも併設しており地域の人々を繋ぐ場所となっています。

6期生は理想を形にした先輩の施設を見学し、夢を広げる一方、成功の背景にある緻密な計画や、それまでの苦労話等を聞き、期待と不安に胸を膨らませました。

6期生を見送る大槻さん

6期生はこの3日間の兵庫研修をもって前期の研修が終了しました。
10月まで全国各地の本事業修了後に開業した修了者の施設で実習を行います。