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日本の訪問/在宅看護事業所数は13,268ヵ所!?

コロナの勢いは収まらないと云うか、むしろ、新たに爆発するのではないかと危惧されます。

オリンピックがあるのに、なんてこった!!ですが、ウイルスには聞こえません。

マスク、手洗い、対人距離をとること、密閉された部屋、ヒトが密集する場、誰かと誰かが密着することを避ける・・・に加えて、予防接種もかなり行き渡りました。けれども、コロナウイルスメは、鎮まってくれません。

こんな中で、私ども笹川保健財団では、7年来の「日本財団在宅看護ネットワーク」の起業家看護師たちを中心に、地域での、また在宅での新型コロナ感染症対策を何度か工夫してきました。《①在宅ケアで求められる新型コロナの感染対策セミナー、②訪問看護ステーションが今できること まとめ》さらに、在宅で療養される方々をお世話されるのは、ご家族だけでなく、多数の介護職の方々がおいでですので、その方面にもお節介を致しました。《看護と介護の連携で地域を守る》そして、段々エスカレートしてきて、地域包括ケアの一角を担っておられる全国の訪問/在宅看護事業所のすべてに、情報をお伝えしたい・・・となりました。全国には、11,580カ所の事務所がある(2021.1公開・2019.10調査)と厚生労働省は報じています。また、全国訪問看護事業協会では13,003ヵ所(2021.6公開・2021.4時点)となっています。数字が異なるのは、登録年月日や調査の時期によりもので、それは致し方ないのですが、さて、実際に、何処に、どの事務所があるのか・・・その把握は、困難を極めました。

「地域保健」と称する財団の国内事業のスタッフは4名ですが、幸い、皆、コンピューターには強く、取り分け、若い二人は私とは異質なIT人間で、ほとんど紙と鉛筆なく、仕事を進めています。

新型コロナの感染発病者の治療は、原則、医療施設で行うべきだと考えています。しかし、一時の神戸など、地域にあふれ出た新型コロナ感染患者がでました。そのような事態を想定し、2021年5月、万一、在宅で、新型コロナ患者をケアする必要が生じた時、どうするのか・・・自宅療養者対応マニュアルを作成しました。HP公開後、開業医の先生方からもおほめ頂きましたが、さらに仲間の事業所で活用し、修正した上で、再度、HPに公開しています。が、これらを、全国の訪問/在宅事業所にお送りしようと、ちょっと大げさな企画をたてました。

ところが、数は判っても、実際に、何処にどの事務所があるのか、最新版の全国版住所録がないことが判りました。そこから・・・

ITスタッフ・・・ではなく、ITに強いスタッフは、厚生労働省の介護事業所・生活関連情報検索の各都道府県別のデータから、訪問看護事業所の情報を抽出するべくプログラムを作成してくれました。

私なら、印刷した一覧表をチェックするしかなく、何日・・・何週間かかっても最後まで行き着かなかったしょう!で、その新たなプログラムを用いますと、10時間弱で、諸々のオリジナル資料からの抽出統括を経て、新たな住所録全国版が完成されました。その執念!その能力!脱帽です。

そして分かった訪問/在宅看護事業所数は13,268ヵ所です。

ただし、元の検索ページも更新時期はまちまちであり、一部重複もあれば、既に休廃止となってしまっている事業所も含まれているでしょう。せっかくのIT時代、地方であっても、どこかで登録すれば、全国の一覧にも掲載されるようになって欲しいものだ・・・とは、私の感想ではなく、執念を燃やし、10時間をコンピューターとにらめっこしたであろうITスタッフではなく、ITに強いスタッフの想いを忖度しました。