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COVID-19ハンセン病コミュニティ支援

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、各国では都市封鎖などの感染拡大防止策が講じられています。その結果、各地で社会経済や保健政策等に様々な影響が出ており、今後それらは長期化することが予想されます。世界各地のハンセン病患者、回復者やその家族は、生計手段の喪失、ハンセン病やその後遺症を治療するための保健サービスの利用困難、新型コロナウイルスの感染によるさらなる偏見・差別への恐れなど、様々な課題に直面しています。

このような状況を受け、当財団は長年に亘り培ってきたハンセン病回復者団体への支援・協働の経験から、ハンセン病患者、回復者とその家族の方々の真のニーズに基づき、問題解決に持続的に貢献できる支援を届けることが必要であると考えます。そのためには、単に彼らを支援の「受け手」として捉えるのではなく、当事者自らが主体となって事業に関与することが不可欠といえます。 こうした考えに則り、当財団は以下の4つを活動の柱とする支援プロジェクトを行っています。

Ⅰ 当事者の直接的ニーズへの対応:

食料、医薬品等の支援物資、生計創出のための少額融資/支援
学業継続のために必要な物資、潰瘍等のセルフケア実施のために必要な物資
COVID-19の予防やハンセン病の知識等に関する情報提供
当事者向けのホットラインの開設、カウンセリングの実施等

Ⅱ アドボカシー:

地方自治体等に対し、既存の支援スキームへのアクセスの保証、
ハンセン病当事者の直面する困難に対処するための新たな支援スキームの検討などを要請

Ⅲ 情報発信:

団体の知名度アップ、新たな支援者獲得、広報能力強化等を目的として、活動情報をSNSやその他有効なあらゆる手段を通じて発信

Ⅳ 能力強化研修の受講

団体の持続性を高めるために、ファンドレイジング、クラウドファンディング、ソーシャルビジネス等について学ぶ講座を受講

助成募集

コロナ禍におけるハンセン病当事者団体 助成プログラム

助成募集は終了いたしました。

2020年11月開始の上記の活動Ⅰ~Ⅳを柱としたハンセン病当事者団体への助成プログラムを実施いたします。募集期間は2020年9月24日(木)〜10月4日(日)までです。詳細は募集要項のページをご覧ください。

プロジェクト紹介

COVID-19ハンセン病回復者コミュニティ緊急支援パイロット事業

2020年5月から9月まで、上記の活動Ⅰ~Ⅲを柱として、新型コロナウイルスの感染拡大の深刻な影響を受けているバングラデシュ、インドネシア、ネパールのハンセン病患者、回復者とその家族に向けた支援事業を実施しました。
これらの事業は、長期化が予測されるコロナ禍のハンセン病コミュニティの方々への支援策を模索するための、重要なパイロット事業としての位置づけを持つものでもありました。このパイロット事業経験を反映して、11月から実施される「コロナ禍におけるハンセン病当事者団体 助成プログラム」が策定されました。


バングラデシュ

回復者団体: 4自助グループ団体
 -Bogura Federation
 -Sirajgonj Federation
 -Pabna Federation
 -Natore Federation
支援団体: Lepra Bangladesh
事業期間: 2020/6/1- 7/31

2020/8/19活動レポート

2020/9/11活動レポート

2020/10/19活動レポート

2020/11/20活動レポート


インドネシア

回復者団体: PerMaTa南スラウェシ
支援団体: Yayasan Dedikasi Tjipta Indonesia
事業期間: 2020/5/15-8/22

2020/8/13活動レポート

2020/9/4活動レポート

2020/10/7活動レポート

2020/11/17活動レポート


ネパール

回復者団体: 4自助グループ団体
 -Dhanusha (province 2)
 -Mahotari (province 2)
 -Sarlahi (province 2)
 -Sindhuli (province 3)
支援団体: NLT Lalgadh Hospital and Service Center
事業期間: 2020/6/10-9/15

2020/8/4活動レポート

2020/8/27活動レポート

2020/9/18活動レポート

2020/10/22活動レポート